冨岡

2022.08.30

2世帯住宅の計画 間取り編③

2世帯住宅とは、親の世帯とその子供の世帯が一つ屋根の下で暮らすために考慮された住宅の事です。

私が住む2階の間取りについてお話しさせて頂きます。

限られた敷地と予算で計画をするので建物の大きさを大きくする訳にもいかず、私たちが住む2階で取れる面積は約70㎡(約21坪)。子どもがいる家庭でこの広さは広いとは言えません。

しかしながらこの広さで計画していかなければならないのでまず考えたのは『無駄なスペースを作らない』でした。

人によって無駄なスペースは違いがあると思いますが、私が考える無駄なスペースは『通路(廊下)』です。

部屋に入るための通路(廊下)が長ければ長いほど限られた空間の中で間取りを考えていくと部屋が狭くなっていきます。

建物の形や方角によって間取りは変わってきますが、私の場合は玄関が北向きなので間取りを考えるためにはとても良かったと思います。

玄関を入り、ホールは必要最小限に抑えてLDKに入ります。

玄関ホールのみで通路(廊下)はありません。

南側に行けばキッチン・ダイニング・リビング。

北西側に行けばトイレ・洗面所・浴室がまとまっています。

LDKは18.3帖あり、とてもゆったりとした空間です。

LDKから入る寝室は6帖と3.3帖のウォークインクローゼット。子供部屋は4.9帖とクローゼット、LDKには物入やパントリーもあり、収納スペースは充実しています。

間取りを工夫すれば省スペースでも間取りはある程度充実することは可能です。

広いお家もいいですがコンパクトに作ってよかったと思う点は『掃除が楽』です。

私は休みの日に必ず床掃除をします。

1日床掃除をしないだけでもほこりや髪の毛がたくさん落ちているので休みでは無い時でも仕事から帰ってでも床掃除をすることがありますが省スペースでワンフロアの我が家は掃除がとても短時間で済みます。広いと億劫になりますが10分もかからずに全ての部屋の床掃除が出来ます。

またLDKと寝室・子供部屋がつながっているのでリビングのエアコンをつけて寝室・子供部屋の扉を開けておくとすぐに全ての部屋にエアコンが効き始めます。

これは省スペースだけではなく断熱性能によるものです。

続きは次回に。

       冨岡  邦浩