2022.01.21
2世帯住宅のメリット・問題点
2世帯住宅とは、親の世帯とその子供の世帯が一つ屋根の下で暮らすために考慮された住宅の事です。
前回、2世帯住宅の間取りが大きく分けて3種類とご紹介させて頂きましたがそれぞれの間取りでのメリットと計画する際の問題点をご紹介させて頂きます。
まずは完全同居型2世帯住宅のメリットはコストです。
玄関やキッチンなどの水回りを共有するのでそれぞれの部材が1つずつで済みます。(トイレは2つ以上になることはありますが。)
また家族で家事や子育ての分担がしやすいと言うメリットもあります。問題点としては家事の分担や経済面での分担、生活リズムの違いなどがありますのでルールを決めないとストレスの原因になります。
部分共有型2世帯住宅の場合のメリットは限られたスペースを有効に活用しながら、プライベートを確保することも出来て、お互いを尊重しつつも助け合いながら生活が出来ます。
問題点としては共有する部分と分離する部分を明確にしておかないとイメージしたものと違った生活になります。
完全分離型2世帯のメリットはお互いの生活を干渉せずにそれぞれのリズムで生活でき、困ったときは助け合えると言う点です。
問題点はコストです。
1つの建物でも玄関、キッチン、浴室、洗面台、トイレがそれぞれ2つ必要となります。
またそれぞれを設置するスペースも必要となるので建物も大きくなり建築費が高くなります。
それぞれの2世帯住宅の間取りでのメリットと問題点は以上になります。
次回は私がどのように2世帯住宅の計画を進めていったかをお伝えいたします。(計画初期編)
冨岡 邦浩